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ロケットを打ち上げて火星へ

 

だんだん春らしくなってきました。

 

桜も咲き始めてきたようで、毎年この時期はウキウキした気分になりますが、皆さんはいかがでしょうか。ただ、今年は、まだ例のウィルス問題が終息せず、日々気を遣いながらの生活になりますから、例年のように浮かれて過ごすのも難しいですね。

 

その影響で、近時、宇宙法研究部会もウェブ会議システムを利用して実施しています。普段の宇宙法研究部会は、会長、副会長や講演をご担当いただく先生を含めて、ごく少数のメンバーが、霞が関にある弁護士会館の広い講堂でリアル参加し(私もリアル参加しています。)、他の部会のメンバーはウェブ会議システムでの参加という形で進められています。ただ、本日は、弁護士会館の講堂が利用できず、私を含めて全員がMicrosoftのTeamsでの参加となりました。

 

この1年間でウェブ会議システムもメジャーな存在になりました。私の場合、これまでウェブ会議システムでの会合といいますと、東京圏以外にお住まいの依頼者(会社や事業者の方がほとんどですが。)との打合せに利用することはありましたが、東京圏の方との打合せで使ったことはほとんどありませんでした。ですが、近時は、近くにいる友人との飲み会ですらウェブ会議システムでやったりしていますので、本当に、世の中変わったなぁと、今更ながら思うところです。

 

さて。余談が長くなりました。

本日の宇宙法研究部会についてご報告いたします。

 

本日は、このブログのタイトルでちょっと匂わせましたが(笑)、一人目の先生のご発表が「ロケット打ち上げ施設(射場)の地理的条件」、二人目の先生のご発表が「火星探査」というテーマでした。

 

時折ニュースでも伝えられるロケットの打ち上げですが、その発射場所や施設、地理的条件等については、あまり触れられることはないかもしれません。ただ、そこには大きな課題が存在することを再認識させていただきました。

 

ロケットの発射にはどうしても危険がつきまといますし、多額の費用が必要となりますので、これらの問題をクリアできる条件が要求されます。射場が沿岸地域にあることや、地球の自転の慣性を利用してエネルギー効率良く打ち上げられることが条件として必要になるようですが、それらを満たす最適な場所が、有名な種子島宇宙センター等ということになるのですね。

 

また、近時、世界的な話題にもなっている火星ですが、地球からの距離が遠いことや、火星自体の物理的な条件が極めて過酷であること(表面温度は-120度~+25度の範囲で変動があるそうです。)などからも、探査自体がなかなか容易でないことは想像がつきます。ただ、そのような中でも、1971年にソビエト連邦のマルス3号を皮切りに、アメリカ合衆国では複数回にわたって火星への着陸に成功しており、人類の火星に対する期待の高さが伝わってきます。

 

ちなみに、2021年2月18日に火星に着陸したアメリカ合衆国の“パーシビアランス”というのは「忍耐(力)」を意味するのだそうです。簡単には実現しない火星探査の実情を、探査機の名前からも伺い知ることができます。

 

近ごろは、なかなか陽気になれない世の中の雰囲気だと思いますが、宇宙の広大さや、宇宙開発が将来につながっていくことを想像しますと、現在の苦難な状況を乗り切って行く希望を感じることができると思います。今日もまた、そんなことを思いながら、宇宙法研究部会を振り返りました。