近時、弁護士人口が増加したことや広告規制が撤廃されたことなどにより、若手、ベテラン、男性、女性の区別なく、様々な個性や得意分野をもった弁護士がその存在をアピールし、相談者・依頼者との距離を縮めようと努力しています。
ところが、まだまだ一般の方にとって、弁護士というのは遠い存在のようであり、気軽に相談をできる相手ではないようです。
私の事務所にご相談に来られる方の中にも、「相談をする」というご判断をされるまでに、相当長い時間お一人で悩まれている方が少なからずいらっしゃいます。
そして、そのような方が、意を決してご相談にいらした時には、残念ながら、すでに問題がこじれてしまっており、解決するのに必要以上の労力や費用がかかってしまう場合も少なくありません。
弁護士に相談することを躊躇された方の多くは、大なり小なりの誤解をされていたことが原因のようです。例えば、「弁護士に相談すること=弁護士に事件処理を依頼すること」とお考えであったり、また、「そもそもこの問題は、弁護士に相談することのできる問題なのかわからない。」といったことが理由で、弁護士への相談が遅れてしまったというケースに何度か出会いました。
このようなケースについて、一般的な弁護士がどのように考えているかはページを改めてご説明致しますが、まずお忘れにならないでいただきたいことは、どのような問題でも、迷ったら相談すべきということです。
もちろん、必ずしも、一回の相談で問題が解決するなどということは申しませんが、少なくとも、問題解決の糸口は見つかるはずです。そうすれば、一歩前進であることは間違いないと思います。
そのような意味で、何か問題に遭遇してしまった場合には、まず、お気軽にご相談なさることをお勧め致します。
弁護士 吉村 実