紛争予防法務

 

「紛争予防法務」などと仰々しい言葉をお聴きになりますと、ビックリしてしまうかもしれませんが、平たく表現すれば、「問題にならないように事前に注意すること」といったくらいの意味になります。

 

弁護士の業務といいますのは、典型的には、当事者間で法的な問題(紛争)が起こった段階で、法律等を駆使し、それを解決するお手伝いをするものです。

 

これは、医療を例えにしていいますと、風邪になったあとに、その風邪を医師が治すことに似ているといえます。

 

他方、医師は、我々が病気にならないように、栄養や生活習慣の指導などを行っているわけですが、これを弁護士に置き換えますと、法的問題、あるいは、紛争を起こさないように、事前に予防措置を採ることとなります。

 

病気の場合、一旦、かかってしまったあとでは、治癒するまでに不快な思いをしますし、また、費用も大きくなってしまいます。

 

他方、病気の予防のために健康に気をつけることは、そのような負担を小さくできるといえます。

 

法律問題につきましても同じようなことがいえ、一旦、相手方との関係が拗れ、これに対する何の準備もしていない状況において法的紛争(裁判等)に巻き込まれた場合、大きな精神的負担と費用の負担を強いられるのが通常です。

 

ですから、何か問題が起こる前に、事前に弁護士に相談をし、事前に準備をすることで紛争を回避できるようにしておくことが、長い目で見た場合、御社の大きな利益につながるといえます。