19日の当ブログでもご紹介させていただきましたが、昨日の例会では、株式会社ひびきの胡文(こぶん)氏による「報告」がウェスタ川越で行われました。
胡文氏は、同社の専務取締役として、社長の想いを汲み、それを具現化する方法を模索しながら、社長と従業員をつなぐという役割に徹しておられるようでした。
胡文氏のような社長の右腕が存在すれば、社長の考えが従業員にも浸透し、会社が社長の思った方向に動いていく、そして、結果が出る、という理想的なビジネスモデル(企業モデル)の構築に繋がるのだなぁと、つくづく感じました。
胡文氏の報告に関しましては、私の書いた記事が埼玉同友会川越地区会のHPにアップされていますので、そちらもご覧いただければと思います。
さて。
今回のブログでは、胡文氏のお話をさらに敷衍し、企業以外の人間関係において応用できないか、という観点から検討してみたいと思います。
胡文氏のお話の要旨は(専務の役割に関して)、
①社長の想いを汲み取ること
②その想いを実現できるように具体的な実践方法を考えること
であると、私は理解しました。
このことを例えば夫婦関係に置き換えてみますと、
㋐“一方”の想いを“他方”が汲み取り
㋑その想いを実現できるように具体的な実践方法を考えること
になります。
夫婦関係において、このような意識をもてた場合、1+1=2以上の夫婦になれるのかもしれません。
ただ、ここで注意をしなければならないことは、まず自分が㋐でいうところの“他方”にならなくてはならず、決して“一方”になることを望んではいけない、ということなんだと思います。
“一方”と“他方”では、“一方”の方が圧倒的に「楽」ですし快適です。このことは裏を返しますと、“他方”にばかり負担がかかり、ストレスを与えることを意味します。
これでは、夫婦関係がうまくいくどころか、反対に悪化してしまうことも懸念され、本末転倒になり兼ねません。
まずは、自分が“他方”になり、自然に連合いも“他方”になっている、そんな関係が築ければ、その夫婦はそれまで以上の絆で結ばれることになるのかもしれません。
もっといいますと、人間関係の本質は、夫婦であれ、友人であれ、職場であれ、組織であれ、どのような繋がりでも同じだと思いますから、その意味では、胡文氏の思考・行動は、企業経営に関わる人間関係だけでなく、どのような人間関係においても応用が利くものだと思いました。
一見、他人のためにやっていると思うようなことでも、結局は(いい形で)自分に返ってくるわけですし、まずは自分が“他方”の意識で行動することが重要であることを、昨日の報告から学ばせていただきました。