先週の金曜日は、少し早めの夜９時前に虎ノ門の事務所（虎ノ門実業会館５階）を出ました。
エレベーターで１階まで降りたところ、中央大学の同窓生でもある、Ｓ弁護士とバッタリ会いました。
Ｓ弁護士とは年に２～３回ほどバッタリ会いますので、なんだか不思議な縁を感じています。
彼は学生の頃から頭の回転が速くて面白いだけでなく、尋常でない体力の持ち主（睡眠時間も３～４時間程度で大丈夫なのです。）ということもあり、私の友人の中でも、とても魅力的な人物の一人です。
その彼が、
「車で来てるから送ってあげるよ。」
というので、私は当然遠慮することもなく乗せてもらおうとするわけですが、
「でも、帰る前にちょっと寄るところがあるけどね。」
と彼はいうのです。
私は、コンビニにでも行くのかな？と思いながら、
「で、どこに？」
と聞きますと、彼は、
「●●警察署に接見行ってから帰る。」
というわけです。
「接見」といいますのは、弁護士が被疑者などと透明な板越しに個室で話をする、アレです。
私は、
「わかった。接見終わるまで待ってるよ。」
と言って彼の車に乗り込み、接見が終わるまで車の中で待機し、その後に二人で遅めの夜ごはんを食べてから帰りました。
弁護士が警察署等に接見に行くのは、もちろん日中の時もあるのですが、急きょ行かなければならないとき、例えば、被疑者が留置係等を通じて弁護士に会いたいといった連絡をしてきたときなどには、スケジュールの都合上、一日の仕事が終わった後の夜の時間帯になってしまうことがしばしばあるのです。
そして、被疑者の身柄が拘束されている警察署が自宅の方向だったりする場合、事務所から接見に行った後、まっすぐ帰宅するということも珍しくありません。
弁護士としては、このような流れは普通のことなので、金曜日の夜の出来事は特に気に留めることもない出来事でした。
ただ、よくよく考えてみますと、仕事の帰り道に友人が「接見に行く」というのは、普通はあまり聞かない話でしょうし、警察署に躊躇なくつき合ってから帰宅するというのも一般的ではありませんね。
まさに、弁護士という仕事をしているからこその行動ということでした。
…だからなんだって話なんですけど（笑）、弁護士の日常をお伝えできる一つのエピソードとして、ブログで取り上げてみました。
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