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裁判を見るにはこうすればいい。⑤

 

平成31年の2月も、もう中旬に入ってしまいました。子供の頃は、毎日毎日、時間の過ぎていくのをとても遅く感じていたのに・・・近ごろ地球の回り方が早くなってるんじゃないか?と、少し疑いたくなります^^

 

さて、冗談はこのくらいにしまして、「裁判を見るにはこうすればいい。」のつづきを書いて行きたいと思います。今回で完結です。 

 

大勢で見に行きたいときには予約できるの?(③)ということですが、おそらく「予約」はできないと思います。ただ、大勢で裁判を傍聴する場合、その人数にもよりますが、裁判所の広報係等に連絡をして、事前に調整をしておいた方が良いのだと思います。

 

私の担当した裁判で大勢の傍聴人がいた案件には、社会的にも関心のある事件、例えば、フランチャイズ関連の事件で、各種のニュースでも取り上げられたような事件がありました。

 

ただ、傍聴人が大勢いる場合というのは、そういった社会的に関心の高い裁判に限られるものではありません。各種のカリキュラムの一環なのでしょう、先生(と思われる方)が大勢の学生さんを引率して傍聴しているシーンにもしばしば遭遇します。おそらくこういったケースでは、事前に学校から裁判所に連絡が入っているのだと思います(裁判所の職員の方が案内されているときもありますので。)。

 

とはいえ、こういうケースもそう多くはなく、大抵の場合、およそ社会的な関心事とは無縁の、個人的なトラブルに関する裁判です。そのため、普段は傍聴人などほとんどいないだろうという思い込みで法廷に入ります。ところが、予想に反して多くの若者が傍聴席で待機していたりしますと、正直、ちょっとビックリすることもあります(@_@)

 

もっとも、裁判が始まれば、皆さん真剣な眼差しでキチンと裁判を傍聴されていますから、こちらとしましても、それに応えたいという気持ちになります。些細なことですが、いつもよりも少しゆっくり目に、声を張って発言したり、繰返しになるため必要のない説明もあえてもう一度口に出してみたりして、少しでも皆さんの理解の助けになればと思って振る舞っています。

 

なお、今まで私が遭遇した学生さんやその他一般の傍聴人の皆さんが、何かを食べながら傍聴していたということはありません(笑)。やはり、裁判は厳粛な手続の場ですから、法廷での飲食は禁止になっていますね(④)。

 

 

・・・といった感じで、裁判を傍聴するための心得?のようなものを書いてきました。駄文で恐縮ではありますが、内容をご覧いただいた方にとって傍聴のハードルが少しでも下がり、傍聴に行ってみようかな?とちょっとでも思っていただけましたら嬉しく思います。