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国立天文台

 

久しぶりのブログ更新です。

 

本日は、「第一東京弁護士会 総合法律研究所 宇宙法研究部会」の活動の一環で、国立天文台三鷹キャンパスを見学させていただきました。宇宙法研究部会の活動は、普段は霞ヶ関にある弁護士会館で行われるのですが、今日は外部機関を訪問しての活動ということになりましたので、そのご報告をさせていただきます。

国立天文台三鷹キャンパスは、その名のとおり、東京都三鷹市に所在しているわけですが、国立天文台の本部として、日本の天文学研究を牽引している研究施設となります。

 

天文学を研究するためには天体観測をする必要がありますが、国立天文台の研究施設は、その天体観測の拠点となる施設でもあります。ただ、実際の天体観測は、ここ三鷹キャンパスが主な場所とはなっておらず、日本各地とハワイ、チリなどの海外に設置されている天文台(観測所)において、最先端の望遠鏡等を使って行われているとのことでした。

本日の見学では、国立天文台JASMINE検討室室長でいらっしゃり、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻などの要職を兼任していらっしゃる、理学博士の郷田直輝教授から直々にお話をお聴きすることができました。宇宙法研究部会に所属しておりますと、折に触れて郷田先生のような超一流の先生のお話をお聴きできる機会がありますので、とても有り難く思っております。

 

郷田先生の天体観測や宇宙に関するお話は全て大変興味深く、お聴きしていてワクワクしっ放しでした。そして、先生が手掛けていらっしゃるプロジェクトの中にJASMINEという赤外線位置天文観測衛星(人工衛星)を用いて行う天文観測があるそうなのですが、JASMINEでは、天の川の中心付近にある星々の天球上での位置とその変化を世界でもっとも高い精度で測定することができるとのことでして、我々が今まで認識してきた天の川とはまた違った「真の姿」が見られるのではないかと期待されています。

 

また、施設見学の最後には、「4D2U(4次元デジタル宇宙)ドームシアター」と呼ばれる施設で、「宇宙の立体地図」を見学させていただきました。この施設を私なりの印象でお伝えしますと、プラネタリウムの超進化版といったイメージで、貸していただいたメガネをかけて天体を見ますと、実際に自分が宇宙空間や惑星の中に入り込んでいるような錯覚に陥ることができます。こんな体験は普通できませんから、みなさんもぜひ体験されてみてはいかがでしょうか(要予約ですが、一般公開されているようですので。)。

 

宇宙法を研究する上では、やはり、その舞台となる宇宙そのものについての研究も欠かせないわけですが、今日は、天文学、天体観測の観点から知識を蓄えることができました。

郷田先生、職員の皆様、本日はどうもありがとうございました。