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宇宙法研究部会の忘年会

 

昨日は、今年最後の宇宙法研究部会が行われ、その後に忘年会という流れになりました。部会ではいつものように会員からの調査報告が行われましたが、そのテーマは、「デブリ除去サービス」と「宇宙技術のスピンオフ」というものでした。

 

「デブリ除去サービス」は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の除去について、国家ではなく民間の事業者が行うことの利点や問題点などが報告されました。民間事業者が行う場合、市場原理が働きますから、各事業者間の競争がデブリ除去の推進力になることが期待されます。宇宙の問題などといいますと、どうしても国家主導というイメージが先行しがちですが、民間事業者に任せた方がむしろ効率がいいという場合もあり、それは、地上での経済活動と変わらないということですね。

 

次に、「宇宙技術のスピンオフ」というテーマで行われた報告は、例えば、国際宇宙ステーション内の空気清浄技術が各家庭で使われている空気清浄機に応用されているといったことや、高級寝具として有名な「テンピュール」なども、もともとはロケットに搭乗している宇宙飛行士の衝撃緩和のために開発された素材であるといった内容でした。我々の身近に存在し、普段からよく利用している多くの物が、実は宇宙技術の応用から生まれているものだったりしますので、宇宙技術開発の恩恵は、宇宙空間よりも先に地上で受け始めていることを改めて認識するいい機会となりました。

 

このような報告の後は、年末恒例の忘年会に流れていきました。部会長の高取弁護士を中心に運営されている宇宙法研究部会も今や大所帯(部会員は90名くらいいるのかな?)となり、その運営はとても大変なわけですが、昨日の忘年会で少しでも労われていればよかったなと思います。

 

そして、もう一つ。

 

高取弁護士といえば、「子ども・親・男女の法律実務」。私も参加させていただいたこの本が、本日(13日)発刊となりました!

 

全編、担当の各弁護士が全力で取り組み、実務家が利用しやすいようにという視点でまとめあげられています。執筆に参加した私がこう言うのは手前味噌過ぎて恐縮なのですが、実務家にとってはとても使いやすい良書に仕上がっているのではないか、と思っています。

 

ご興味のある方は内容をご確認いただけましたら幸いです。 

 

https://www.kajo.co.jp/book/40789000001.html