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余談の多い記事です。

天候の不安定な日が続きながらも、しっかりと気温が高くなってきています。

真夏ももうすぐやって来そうな暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

本日は、「第一東京弁護士会 総合法律研究所 宇宙法研究部会」が開かれました。

すでに大所帯となっている宇宙法研究部会ですが、本日は新たに3名の会員が加入されました。今年弁護士になられた新人の先生もいらっしゃいましたが、もともと別の弁護士会に所属されており、この度第一東京弁護士会に転籍されたことを機会に宇宙法研究部会に入会された先生もいらっしゃいました。

 

余談になりますが、弁護士という仕事をするためには、自分の事務所が所在する地域の弁護士会に加入することが義務となっています。東京には、我が第一東京弁護士会のほか、東京弁護士会、第二東京弁護士会がありますが、東京で弁護士をするためには、この3つの弁護士会のいずれかに所属する必要があるのです。そして、第一東京弁護士会に所属しなければ我が宇宙法研究部会に参加することはできないということになります。

 

 

さて、余談が長くなりましたので本題に入ります。

 

本日も2名の部会員の先生方から調査報告がありました。

1人目の先生は、「どこからが宇宙なのか?」「宇宙活動の場所がどこなのか?」といったことを中心に、改めて宇宙に関わる問題の基礎的な部分に焦点を当てて報告をして下さいました。

 

これまで、「宇宙の始まり」は一般的には高度100㎞以上の部分であると考えられてきましたが、米国NASA等の見解では地球と宇宙の境界を高度80㎞とされており、こちらの見解が有力になりつつあるとのことでした。

 

高度を100㎞と考えるか、80㎞と考えるかの違いは、例えば、宇宙空間が商用利用される中で、80㎞から100㎞の間を有人飛行した際、宇宙旅行が成功したと宣伝できるか否かの違いにも影響します。このような事情も関係あるのかもしれませんね。

 

次に、本日2人目の調査報告ですが、ご担当頂いたのは司法研修所で同期だった鈴木弁護士でした。

 

我々弁護士は、弁護士になる前に司法試験を受ける必要があるのですが、合格後すぐに弁護士になれるわけではありません。合格後は最高裁判所の機関である「司法研修所」に入所し、1年半(当時)の修習(研修)を受け、さらに最後の国家試験に合格して初めて弁護士になることができます(なお、裁判官や検察官も同じです。司法研修所卒業後の進路が異なるだけです。)。

 

私は、宇宙法研究部会の歴代部会長である高取弁護士、水島弁護士とこの司法研修所での同級生なのですが、実は鈴木弁護士もその仲間ということになります。彼は長くニューヨークで活躍されていたのですが、この度、日本に戻って来られたとのことで本日の報告を担当されたようでした。

 

そして、本日のテーマは「経済安全保障」というものでした。

日々の経済活動において安全保障が重要な位置づけにあることは、あえてご説明するまでもないと思いますが、宇宙に関連する分野においても安全保障は無関係ではいられません。

 

とりわけ、宇宙に関連する情報や技術等は最先端のものが多く含まれ、他国に悪用されたりしますと我が国の国益に深刻な損害を及ぼしかねません。そこで、「経済安全保障」を実現すべく様々な取り組みや制度の構築等が順次進められているのですが、本日の調査報告では、そのような活動等について具体的かつ詳細な説明が行われました。

 

鈴木弁護士は司法研修所時代から成績優秀な方でしたが、今日の報告を聴いて、高取弁護士や水島弁護士と同じように社会の最先端で活躍されていることを実感しました。友人たちの活躍を身近に感じられることは、私にとってとても貴重なことですし刺激になります。彼らに置いて行かれないように、気持ちを新たに本日の業務に戻りたいと思います。