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裁判を見るにはこうすればいい。②

 

裁判所の中に入ってからの、つづきです。

 

例の「ゲート」をくぐり抜けて裁判所に入りますと、「本日の開廷表」が置いてあります。これは何かと申しますと、「●●号法廷で●●時から●●事件の口頭弁論があります。」といったことが記載されている資料なのですが、裁判を見たい(傍聴したい)方は、この資料を見て興味のある裁判を見ることができるのです。

 

ここで、ん?っと思った方もいらっしゃるかもしれませんので、もう少し詳しく説明します。

 

そもそも裁判というのは「公開」が原則になっているため、民事裁判、刑事裁判を問わず、原則として自由に傍聴できることが前提になっています。これは、憲法82条1項が「裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行う。」と明記していることに由来しています。

 

そのため、裁判所も、「どこどこの法廷で、こんな裁判をやっています!」という情報を開示してくれているわけです。東京地方裁判所のような大規模な裁判所では、傍聴希望者が毎日多数訪問されていて、朝一から開廷表を熱心に見ている光景を目にします。裁判の傍聴というのはこういう前提なのですが、一般の方にはあまり知られていない情報かもしれませんね。

 

以前私が担当していた裁判が8月に行われた際、依頼者が夏休み中のお子さん(高校生)を連れて裁判所にいらっしゃいました。その裁判自体はつつがなく終わったのですが、せっかくお子さんが裁判所に来られたということで、私が刑事裁判の法廷にご案内して、生の裁判を一緒に傍聴してから帰られたということがありました。

 

おそらく一般の高校生にとって裁判を傍聴する機会などはほとんどないでしょうから、社会勉強の一環になればと思ってご案内したのですが、依頼者親子は、そもそも法廷に勝手に入って傍聴していいなどと夢にも思っていなかったようで、とてもびっくりされていました。

 

ということで、基本的には誰でも自由に裁判を傍聴することができるのですが、もし裁判の傍聴をしてみたいけど一人で行くのはちょっと・・・という方がいらっしゃいましたら、私が“格安で”ご案内致しますのでお声かけください(笑)

 

 

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