興信所(探偵)選びのポイントとは?

 

配偶者が不倫(不貞行為)をしている場合に、法律上考えられる請求として、不倫相手に対する慰謝料請求(損害賠償請求)があります。

 

ただ、「法律上考えられる」ということと、現実に慰謝料を受け取れるということとは次元が異なり、両者は必ずしもイコールではありません。

 

例えば、妻が、夫の不倫を確信しているとしても、「不貞行為」を裏づけるだけの「証拠」がない場合、慰謝料請求を裁判官に認めてもらうのは難しい場合が多いといえるでしょう。

  

弁護士は、今ある手持ちの証拠と依頼者から聴き取りをした事実関係等を基に、不倫相手への慰謝料請求を実現すべく最大限の努力を払いますが、やはり客観的な証拠が少しでも多く揃っている方が、示談交渉や裁判において闘いやすいことは間違いありません。

 

ただ、このような情報は、今の世の中ネット上のあちらこちらに記載されていますから、一般の方でもご存知の方は多いようです。そのため、まず興信所(探偵)に依頼をして、証拠を集めてから弁護士に相談されるという方も少なくありません。

 

他方、そのようなご相談を頻繁にお受けしている弁護士としては、さまざまな興信所(探偵)が作成した「調査報告書」を目にする機会が多くあるのですが、その「質」は千差万別だという印象をもっています。

 

同じ「弁護士」と名乗っていても、依頼者への対応、仕事の仕方、弁護士としての能力がそれぞれ異なるように、同じ「興信所(探偵)」と名乗っていても、その調査の仕方や報告書のまとめ方は必ずしも一緒ではないようです。

 

そうすると、どうやって興信所(探偵)を選ぶのが一番いいのか、ということになりますが、正直に申し上げて、これは難しい問題です。

 

ただ、ネット上に表示されている費用の安さだけで選ぶのは危ないのではないかと素朴に思います。探偵さんの作業内容から普通に考えれば、そのような安さでは調査などできないでしょうという価格設定の場合、十分な調査が行われないか、あるいは、表示上の費用以外にオプション的な名目で結局は高い金額になってしまうか、そういったことが懸念されます。

 

私が、弁護士選びの方法としておすすめしているのが、少なくとも3名の弁護士に同じ相談をしてみてくださいということなのですが、興信所(探偵)を選ぶ際にも同じことがいえると思います。

 

仮にネット上で探した費用の安い会社を候補に入れるとしても、同時に、業界で最大手の会社、伝統・実績のある会社(こういう会社には、そうなるだけの理由があると考えられます。)、支店の数が地方を含めて多数あり相談に行きやすい会社等、複数の会社を見つけて、少なくとも3社くらいには話を聞き、見積りを取りに行かれるのがいいのではないでしょうか。

 

もっとも、興信所(探偵)に話を聞きに行く前に、まず弁護士と相談をしておくというのも悪くないと思います。あなたのケースではどういう証拠を重点的に集める必要があるのか、あなた自身が抱えていらっしゃる問題(事案)を前提として必要な証拠が何であるかを検討するのは、おそらく法律家でなければ難しい作業でしょう。 

 

このようなプロセスを経て、興信所(探偵)に調査を依頼する場合、必要な証拠をより重点的に集めていただくよう、具体的に依頼(指示)をすることが可能になるのではないかと思います。

 

もちろん、私自身もこのようなご相談をお受けできますし、その場合には、必要な証拠を検討するだけでなく、ブログでは書けない内容も含めて私の知り得る情報をお伝えし、ご相談される方にとって最も適切だと思われる興信所(探偵)の選び方もお伝えしたいと考えています。

 

ご相談をご希望の方は、お気軽にお電話いただければと思います。

 

 

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